LINE公式アカウントの運用において、最も恐ろしいのが「アカウント停止(垢バン)」です。
近年、LINEの監視システムは非常に高度化しており、「知らなかった」では済まされないケースが増えています。
本記事では、最新の規制動向を踏まえ、垢バンを回避するための具体的な対策を解説します。
絶対に避けたい「NGワード」と「場所」
LINEのシステムは、配信内容を常にスキャンしています。特に以下の場所や言葉には細心の注意が必要です。
NGワードを絶対に使ってはいけない箇所
- 一斉メッセージ配信(リスクが高い)
- ステップ配信
- LINE VOOM(投稿)
- プロフィール欄(意外と見落としがち)
- 画像内のテキスト(OCR技術で画像内の文字も検知されます)
警戒すべきNGワード・ジャンル一覧
以下のキーワードが含まれると、システムによる自動検知や目視チェックの対象になりやすいです。
- 副業・稼ぐ系: せどり(即バン対象)、稼ぐ、儲かる、絶対成功、起業、副業、転売、無在庫、物販
- 金融・投資系: 仮想通貨、暗号通貨、バイナリーオプション、FX、現金化
- ビジネス形態: アフィリエイト、アフィリエイター、ASPのURL/ドメイン、MLM、ネットワークビジネス
- スピリチュアル: ヒーリング(霊感商法疑い)
- その他: コロナ、ワクチン、アダルト、出会い系ワード
注意! 「画像に文字を入れればバレない」という手法は過去のものです。現在のAIは画像内の文字も正確に読み取ります。
垢バンのリスクを下げる「配信の仕組み」
一斉配信(1対N)は、LINE運営側から厳しく監視されます。リスクを分散させるためのテクニックを紹介します。
① LINE拡張ツール(API)を利用する
UTAGEなどの拡張ツールを導入し、API経由で配信を行うことで、通常の一斉配信よりもNGワード判定がされにくくなると言われています。 ※ただし、100%保証されるわけではないため、過信は禁物です。
② 「タップした人だけ」に詳細を送る
リンク先がTips、Brain、販売ページなどの場合、いきなりURLを送りつけるのは危険です。
- ステップ: 「詳細はこちら」という画像やボタンを用意 → タップした人にだけ自動応答メッセージで案内を送る。
- 理由: 自動応答は「1対1」の対話形式とみなされるため、一斉配信に比べて監視の目が緩まる傾向にあります。
③ VOOMのデフォルト設定をOFFにする
設定内の「LINE VOOMに投稿」がデフォルトでONになっていると、意図せず不特定多数の目に触れ、通報リスクが高まります。必ずオフにしておきましょう。
アンチを生まない「通報対策」
垢バンの大きな原因の一つが、ユーザーからの「通報」です。
- 射幸心を煽らない: LINE広告ガイドラインでも「簡単に稼げる!」といった表現はNGとされています。過度な訴求はユーザーの反感を買います。
- 物販系は特に注意: 「せどり」などの物販系案件は、LINE運営が特に目を光らせています。
万が一に備える「複数アカウント運用」のすすめ
どれだけ対策をしても、リスクをゼロにすることはできません。被害を最小限に抑えるために、役割ごとにアカウントを分ける「リスクヘッジ運用」が推奨されます。
- メイン用: 教育・情報発信
- セミナー用: 募集・案内
- 決済・納品用: 購入者限定
- 商品別: A商品、B商品ごとに分割
UTAGEなどのツールを活用すれば、複数のLINEアカウントを一元管理しやすくなり、万が一どのアカウントが止まっても、ビジネス全体が止まるリスクを回避できます。
まとめ:安全な運用が最大の利益を生む
LINE公式アカウントは、規約を正しく理解し、システムの裏をかこうとせず「誠実な運用」を心がけることが、結果として長く利益を出し続ける近道です。
- NGワードを避ける(画像内も!)
- APIツール(UTAGE等)を活用する
- 直接URLを送らず、アクションがあった人にのみ案内する
まずはご自身のアカウントのプロフィールや、次回の配信予定内容にNGワードが含まれていないか、今すぐチェックしてみましょう。

